(メルマガ読者からのお便り)
須崎先生、いつも楽しみにメルマガ読んでいます。今回の読者の投稿を読んで、自分とすごく似ているところがあるなあと思いました。
私は医歯薬系の大学院生3年ですが、つい最近まで、本当に自分の置かれている立場が理解できていませんでした。
というのも、英語論文を読む抄読会や仕事の発表では自分の発表も「まあ、わかる人だけが聞いてくれる」と思っていたため分かりにいプレゼンでした。
また、自分でもまったくわかっていなかったと思います。
研究をしていても「これは将来に関係ないし」とかどこか他人まかせで全く責任感がありませんでした。
そのため、指導教官に怒られてもあまり考えず興味もなく、ただただ毎日研究していずれは学位かな?などと非常に安易な考えを持っていました。
そしてこういう考えを持った人が非常に多いのも現実です。
でも須崎先生のメルマガを読むようになって、自分で変えていかないといけないのだということに気づきました。
いつもどこか他人任せで、上の先生に言われたことはやるけれど自分から歩み寄ることは決してありませんでした。
自分の興味のないことは人間はやはりやりたくないものですが、興味を持ち、積極的に行動することが大事だと思いました。
須崎先生ありがとうございました。これからも楽しみにしています。 まなみ さま
まなみさん、お便りをありがとうございます。
というのも、英語論文を読む抄読会や仕事の発表では自分の発表も「まあ、わかる人だけが聞いてくれる」と思っていたため分かりにいプレゼンでした。
また、自分でもまったくわかっていなかったと思います。
大学院クラスになると、自分と指導教官以外わからない様な内容になってきますよね。
学会に行っても、自分の分野に興味のある人以外にはほとんど理解してもらえないことが多いです。
ですから、目的意識を持たないと、なんとなくやり過ごしてしまいますよね。
一回目、私もそうでした。で、教授にこっぴどく怒られました!
「実験で忙しい中、先輩方が『お前ごとき』のために時間を割いて聞きに来てくれているのに、なんだその準備は!」
「何を質問したらいいのかもわからないほどわかりづらいお前のプレゼンを聞いて、絞り出して質問をしてやっているのに、答えられないとはどういうことだ!?」
「お前そんなレベルで国の税金使って実験するつもりか!?国民に申し訳ないと思わないのか!?」
と言われましたねぇ~。
そのときにまず言われたのは、ゼミの発表は、「これから私が発表する内容は、自分以外はわからない。」ことを前提に話をする練習だ、と思いなさいといわれました。
この練習をしていたから、テーマが変わっても、知識ゼロの状態から情報を収集し、まとめ、わかりやすく発表することが出きるようになりました。
これができると、研究者の間ではこのぐらいは当たり前ですが、一般社会に出ると、かなりのアドバンテージになるんですよね。それができるようになりたくて困っている人が多いから。
ですから、あと一年、練習だと割り切って、楽しんでください。
そのため、指導教官に怒られてもあまり考えず興味もなく、ただただ毎日研究していずれは学位かな?などと非常に安易な考えを持っていました。
そしてこういう考えを持った人が非常に多いのも現実です。
大多数の人がそうだと思いますよ。
だからこそ、あれこれ失敗してもそのときに、
「何故うまく行かなかったのだろうか?」
「次回どこを注意すれば再発を防げるのだろうか?」
と考えて過ごしたら、卒業してからずいぶん差がついていますよ!
周りがボ~ッとしているときにこそ、こっそり完成度を高めるように練習しとけばいいんです。
多くの人は目先のことにだけ集中しています。
このメルマガ読者は、先のこと考えるゆとりを持ってくださいね。
そして、一生役立つ実力を付けてくださいね。
でも須崎先生のメルマガを読むようになって、自分で変えていかないといけないのだということに気づきました。
よかった、よかった♪
いつもどこか他人任せで、上の先生に言われたことはやるけれど自分から歩み寄ることは決してありませんでした。
自分の興味のないことは人間はやはりやりたくないものですが、興味を持ち、積極的に行動することが大事だと思いました。
大学院レベルの研究だと、あまりにも専門性が高くなるため、
「その分野の研究をやっているのは世界で数人...。」
なんていうことがよくあります。
ということは、数ヶ月頑張ると、知識的には「世界レベル!」になるという、おいしい経験をすることができます。
ぜひ、いまの環境を最大限活かして、
「ゼロから知識を積み上げて、数ヶ月で世界レベルになる方法」
を確立してください。
あと、参考文献の読書量の基準をよく質問されますが、私は「千本読んで、一本書ける。999本ではダメだ!そのぐらいの気持ちで読め!」と言われました。
「インプットなくしてアウトプットなし」
最近は最小限の努力で最大限の効果をという風潮が多いようですが、10本しか読んでいない学生と、1,000本読んだ学生の書く論文は、明らかに質が変わります。10本の読書量で書いた論文は読んだらわかりますが、薄っぺらいんです。
そのぐらいのベースをつけて、博士号をとって、研究のマネージメントができるようになったら、少なくても書けるかもしれません。
でも、大学院時代なんて、働いている人に比べれば、なんだかんだいって自由な時間は多いんですから、基準を高いところにおいて、妥協せず、学問を楽しんでください。
大学院時代をどういうことに気を付けて過ごすかは、卒業後の進路に大きく関わってくるはずです。アリとキリギリスの物語ではないですが、今、自分に合う方法を色々試行錯誤してください。そうすれば、どんな分野に進んでもやっていける「実力」がつくはずです。
というのも、それで悩んでいる方があまりにも多いようなので...。
応援しています。頑張ってください。
さて、一方で、このようなメールもいただいています。
「私は大学院一年目ですが、どうやったら自分のテーマが見つかるでしょうか?虫のいい話かもしれませんが、あまり苦労したくありません。なんか効率よい方法はないですか?」
決してあなたをいじめようとか、おとしめようとかいうつもりはありません。
あなたに頑張って欲しいからエールを込めて、あえて申しますと、「あなたに向いている道は他にあるはずだから、多分あなたは大学院を辞めた方がいい。」
一応、少しフォローしておきましょう。「今の状態ではそうだ。」ということです。
脳って、電気回路ですから、使ったら使った分その回路が使えるようになるんです。できないのは、能力がないというより、その回路に電気を流していないだけなんです。
勉強の世界も同じで、あるレベルに到達するためには、そこそこエネルギーを注がなければならないんです。
あなたの先輩で、ちょっと論文を読んで、すぐにアイディアが浮かぶ人がいるかもしれません。そういう人を見ていると、今すぐその状態になりたいという気持ちになるのでしょう。
気持ちはよくわかります。でも、その先輩は、その状態になるまで、あなたにはわからない努力をしてきているのです。
中途半端な人が、中途半端に学位を取ると、職に就きづらい傾向があるようです。学歴だけが人生の尺度ではないです。
違う道を選択するか、気持ちを入れ替えて、懸命にやってみるか、どちらかの選択をされてはいかがでしょうか?
一度入ってはみたものの、どうも向かないと思ったら、ダラダラ続けて周りに迷惑をかけるよりは、サッサと辞めて、違うことやって下さい。
だって、学問の道は、一歩一歩着実に行かなければならない世界ですから、それがいやなら、あなたは不幸になるだけです。私は読者が不幸になるのは望みませんので、気持ちを入れ替えるか、辞めるかを選択してください。
僕としては、せっかくですから、チャレンジして、気持ちを入れ替える方をおすすめしますけど...。どうするかは、あなたの価値観ですから、あとは自分で決断してください。
講師紹介
獣医師・獣医学博士。1969年山形県生まれ。須崎動物病院院長。「薬を処方しない、手術しない、ワクチンを接種しない」方針で、食事療法や飼い主のメンタルケアなどを通してペットの体質改善を行う。ペットの手作り食に関する書籍は10万部を突破し、TV番組にもレギュラー出演。一方、元速読教室インストラクターという経歴を持ち、現在は総合学習力強化プログラム「シルバメソッド」の公認インストラクター、及びビジネスコーチングツール「コスモ・マップ」の講師としても活躍中。メールマガジン「今日から出来る!集中力を高めるコツ」はまぐまぐ殿堂入り。集中力関連本としては、「5分間集中力トレーニング」、「勉強に集中する方法」を出版。2008年1月、ペット食育協会を設立。2008年4月より九州保健福祉大学 薬学部 動物生命薬科学科の客員教授に就任。

