質問

『何とかして集中力や記憶力をつけて、処理能力を高めたいが、決め手となるテクニックが見あたらないのです。どうしたらいいでしょうか?』

回答

「能力アップはテクニックのみにあらず」

さて、先日、メルマガ読者の方と記憶力強化講座以外の場所でお会いすることがありました。「個人的な指導を受けたい」という方です。

その中のある方とのやり取りを、当人に許可を取った上で紹介させていただきます。というのは、このケースが参考になる方がきっといらっしゃると思うからです。

その方をここで、仮に青田さんと呼ぶことにします。


この青田さん、大阪から出張で東京にいらっしゃいました。彼の悩みは、

「いろいろな能力開発の本を読んだり、通信講座を受けたが、身に付いた感じがしない。あのテクニックは本当に有効なのか?私に合うテクニックはないのか?」

というものでした。


彼はとにかく、「何とかして集中力や記憶力をつけて、処理能力を高めたいが、決め手となるテクニックが見あたらない」とおっしゃるわけです。そして、私に会いにいらしたのも、「自分にあったテクニックを探すため」でした。


須崎  :「今まで、何か講座に参加されたことはありますか?」

青田さん:「ええ、いくつか。でも、実用的で、満足いくものに出会ったことはありませんでした。」

須崎  :「個別指導を受けたことはありますか?」

青田さん:「いいえ、これが初めてです。」

須崎  :「呼吸法やリラックス法は、今まで何かやられたことはありますか?」

青田さん:「本で読んで知っています。」

須崎  :「どんな感じですか?」

青田さん:「本の通りやっているので、こんなものかなという感覚はあります。」

須崎  :「では、ちょっとやってみましょう。」


全ての基本である集中力・記憶力を高めるために、絶対必要なのは、

「リラックス」

です。学習心理学における様々な検証から、「テンションを高めて集中」という方針は、非常に効率が悪いということがわかっています。ですので、青田さんがどれだけリラックスができるかをチェックさせていただきました。

すると・・・
彼が「リラックスした」という状態は、私から見て

「もっとリラックスできる余地は残っている」

というものでした。彼は、基本となる腹式呼吸ができていなかったり、表情が険しくなる、手のひらが湿っている、眼球やのど、首、肩、胸等に力が入っている、とにかく、改善ポイントが沢山あったので、一つ一つ指摘しながら、リラックスの仕方をアドバイスしました。そして10分後、ようやく理想的な状態に近づいてきたので、そこから彼に合ったリラックスのコツなどのアドバイスに入りました。


彼の感想は、
「今までいろんな本を読んできたし、それをやってきたつもりだったが、『つもり』に過ぎないことがハッキリとわかった。」でした。


青田さんは、向上心も人一倍強く、何事も頑張って、はりきってやっていらしたようです。それ故、ご自身が気づかないところで「不必要な力」が入るようになってしまった様です。それに今まで気づかなかったのと、気づかせてくれる方が周りにいらっしゃらなかったがため、ずいぶん回り道をされたようです。


つまり、ここからがポイントなのですが、

リキみ故に、せっかく学んだ記憶術のテクニックが思うように活用できていなかった

のです。つまり改善余地はまだまだあったのに、「この本に書いてあるテクニックは役に立たない・・・」と決めてしまい、それが続いたため、パブロフのイヌ的に、能力開発というものに「懐疑的」になっていらっしゃった様でした。


私自身、今までもこの様な方のご相談に多数のってきたので、自信を持って言えます。

「能力アップはテクニックのみにあらず」と・・・


テクニックを使いこなすためには脳をフル稼働させる必要があり、そのためには脳がフル稼働できるような特殊な「リラックス状態」が必要なのです。そして、この状態というのは「感覚」ですから、文字で微妙な色の違いを伝えられないのと同様、本だけの情報では、まず修得は難しいかもしれません。


例えば、貴方が本屋で呼吸法の本を見つけて買ってきたとしましょう。本に書いてあるとおりに目を閉じて、腹式呼吸をして・・・その状態で貴方の顔に力が入っていないとわかるでしょうか?のどに力が入っていないとわかるでしょうか?体中くまなくリラックスできているかどうかチェックできるでしょうか?ほとんどの方の場合、難しいと思います。

つまり、本を読んだだけでは修得できないのはよくあることなのです。


本に書いてあることをやってみてできなかったからといって、貴方の能力が足らないわけでは無いのです。また、本の内容が役に立たないというのでもないかもしれません。

これは私の経験上感じていることですが、記憶力に自信を持てないという方の多くの場合、本に書いてあるテクニックを使いこなすためには、

リラックスした集中

という能力発揮の土台、基本中の基本が「その本・教材」に十分に記載されていないか、読んだ方がテクニックの修得に重きを置きすぎて、リラックスした集中という能力発揮の土台の重要性をあまり強く感じていなかっただけということが多いのです。


「記憶力がない」「集中力がない」「自信が持てない」など、色々なご相談をいただきますが、直接お話しさせて頂いた限り、どの方も「あきらめる必要はない」と思うのです。


実際、私の記憶力強化講座は3時間の講座ですが、それだけで変わる方もいらっしゃいますし、受講後に個人的なアドバイスを繰り返した後で自信が持てるようになったり、とにかく、「ここでダメならもう、あきらめます」というような方でもポイントさえ間違わなければ、変われるのです。


その後、今度は私が大阪に行く用事ができたので、青田さんとお会いしたのですが、すこぶる好調のようでした。全身のリキミもほとんど感じなくなり、なにより「仕事が終わった後の疲労感が変わりました。休日も、ゴロゴロするだけだったのが、ドライブしたり、アクティブな毎日を送ってます。」との近況を教えていただいて、うれしくなりました。


あなたがもしうまくいかないと悩んでいらっしゃるのでしたら、ひょっとしたらあなた自身がまだ気づいていない「ちょっとしたこと」が原因なのかもしれません。そう思ったら、誰でもいいですから専門家にアドバイスを受けてみて下さい。きっと解決すると思いますよ。


ただし、セミナーおたく、テクニックおたくにならないでくださいね。

ちょっとしたワンポイントでした。

須崎恭彦

私が受講したのは次の2つ!
速読→NBS日本速読教育連盟
フォトリーディング→アドペンテル主催(大阪)

追伸:お役に立てそうならば、ぜひこちらもご参照下さい。
リラックスした集中をマスターしたい方には<シルバメソッド基礎コースをおすすめします
記憶力を高めたい方には、シルバメソッド卒業生コースをおすすめします
今以上に効率の良い勉強法をマスターしたい方には、「勉強の仕方講座」がオススメです。

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講師紹介

獣医師・獣医学博士 1969年山形県生まれ 須崎動物病院院長

略 歴

獣医師・獣医学博士。1969年山形県生まれ。須崎動物病院院長。「薬を処方しない、手術しない、ワクチンを接種しない」方針で、食事療法や飼い主のメンタルケアなどを通してペットの体質改善を行う。ペットの手作り食に関する書籍は10万部を突破し、TV番組にもレギュラー出演。一方、元速読教室インストラクターという経歴を持ち、現在は総合学習力強化プログラム「シルバメソッド」の公認インストラクターとしても活躍中。メールマガジン「今日から出来る!集中力を高めるコツ」はまぐまぐ殿堂入り。集中力関連本としては、「ミス・ムダがゼロになる『集中力』」「5分間集中力トレーニング」、「勉強に集中する方法」を出版。2008年1月、ペット食育協会を設立。2008年4月より九州保健福祉大学 薬学部 動物生命薬科学科の客員教授に就任。

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