質問

『私は、人と会話をするとき話がかみ合わない時が多いです。特に、人に何かを聞いたときに、自分が聞きたい内容の答えが返ってこないことが多く、会社では余計な時間のロスばかりです。どこをどう改善すればよいのか正直わからず悩んでおります。何か、アドバイスをいただけると大変ありがたいです。』

回答

「上手な質問ができないと、適切な答えは得られない」

世の中には、いろいろな情報を得て、世の中を上手に渡り歩いていらっしゃる方と、同様の情報を得て、人一倍頑張っているにもかかわらず、なかなか結果が出せない方がいらっしゃいます。

その違いはいったいどこにあるのでしょうか?


私が速読教室で過ごした2年、ならびに動物医療を通じて得た経験から、ある一つの大きな違いに気づきました。それは、

結果を出している方は、質問の仕方が上手

ということです。


もう少し詳しくいうと、結果を出している方は、漠然とした質問ではなく、

「私はこういう問題に直面していて、それを解決するためにAと、Bと、Cの、三つの方法を考えた。しかし、Aはこれが原因で失敗し、Bもこんなことが原因でうまくいかず、Cはこうなってあきらめました。私が失敗した方法で私が気づいていない改善点はありますか?それとも、他に何かよい方法はありますか?」

というように、回答者が答えやすく、質問者自身も次のアクションにつながる答えが得られるような質問ができるのです。


つまり、結果が出せる人は、自分をしっかり分析できているんですね。「ここまではできているが、ここはできていない。だから解決すべき問題はここなのだが、自分が気づいていない点があるのかもしれない。だから、知りたい情報はこれと、これと、これだ。」という具合にです。

 ということは、結果が出ないと悩んでいらっしゃる方は、この適切な質問ができたら、人生が変わるかもしれません。


実は、先日このようなことがありました。坂本さんとおっしゃる20代女性からのメールです。


(以下の内容は、坂本さん本人の承諾を得て掲載しております。)坂本さんより「私と須崎先生のやりとりが、メールマガジンの読者の方にお役に立つことを願っております。」


「私は、本を読むのがものすごく遅いのですが、これは集中力と関係があると思うのですが、いかがでしょうか?(坂本さま)」

坂本さんからいただいた情報はこれだけでした。


私は動物病院を開設しているのですが、よくこのような質問をいただきます。
「うちの犬がアトピーなのですが、何かいい方法はありませんか?」
「うちのネコが悪性リンパ腫といわれましたが、何かいい方法はありませんか?」
「私は花粉症なのですが、どうしたらいいですか?」

もし、読者のあなたさまが、このような質問をされたら、どうお答えになりますか?その前に、どのような感情を抱かれるでしょうか?

「それだけじゃわからないよ」

そう思わないですか?


私は坂本さんのことを存じておりませんので、このような質問に答えるには、答える側はあらゆる状況を想定して答えなければなりません。そんなことをしたら、本が書けてしまいます。ですから、このような質問をいただいた場合、私は、ついつい後回しにしてしまいます。

私はこのときもついつい、1週間ほど放置したままでした。すると、また坂本さんからメールが届きました。

「先日メールを出した坂本です。お忙しいとは思いますが、何とかお返事いただけませんでしょうか?私は真剣に悩んでいます。どうぞよろしくお願いいたします。」


そこで、私は以下のようなメールを書きました。
「先日はご質問をいただきまして、ありがとうございました。しかし、いただいた情報が限られており、坂本さんご自身の性格などもわからないため、メールでのアドバイスが難しいのが現状です。最低限、坂本さんが現在どういう状況で、どのように困っていらっしゃって、今後どうなさりたいのかを教えてください。」


そうしたら坂本さんからは、

「私はコンピューターが初心者なので、メールを鬱の二(打つのに)時間がかかります。どうしたらいいですか?」

という返答がやってきました。これでは文字のやりとりでは難しいと判断し、以下のようなやりとりをしました。


須崎  :「直接お会いする方法を考えてください」
坂本さん:「どうしたらよいか教えてください。」
須崎  :「記憶力強化講座に参加されるか、個別指導をお申し込み下さい。」
坂本さん:「他の方と一緒は恥ずかしいので、個別指導でお願いします。」


ということになりました。
その後のやりとりはまた機会があれば報告させていただきますが、結局ここまで10日間が過ぎていました。坂本さんがもっと早く答えを得るためには、どのように質問すれば良かったのでしょうか?

この質問の仕方に関するアドバイスとしては、以下の通りです。


質問をする前に、
●自分はどこまでやって、どのような結果になっているかを考える
●うまくいっていない原因をできるだけ多く考える
●自分なりの結論は出しておく(相手に聞くだけではダメ!)
●どのような答えを得たいかを考える
●その答えが得られるためには、どのような質問をしたらよいかを考える
●あなたが適切な答えを得るために(回答者が答えを絞り込みやすいように)、付随する情報を充分に盛り込む
●自分の書いた文章が相手にどのような印象を与えるかを考える


今回の内容は、集中力とは関係ない話でしたが、要領よく生きるためには、他人の知識や経験に頼ることは必要不可欠です。ですから、どうしても「質問の仕方」を身につけることが大切だと考えます。

自分が知りたい情報があるなら、積極的に質問しなければ得られません。待っていれば教えてもらえる、それ程世の中の人は親切ではありません。


また、万人に共通なアドバイスなど絶対に存在しないのです。ですから、世の中に出されたノウハウ、テクニックなどの情報は、「そのままでは自分の役には立たない」と考えた方がよいと思います。ということは、あなたに合う形にアレンジする必要がどうしても出てくるのです。


私は多くの方がテクニックを「そのままの形」で取り入れて、「うまくできない」と悩んでいらっしゃるケースを拝見して参りました。人それぞれ性格や体質が違うように、テクニックもあなた仕様にアレンジしなければならないのです。

そのためには、どうしても積極的に質問をする必要があるのです。

その質問も、結果が得られるような質問ができれば、先にも進みやすくなります。

ですから、あなたご自身のために、自己分析の上、質問するようにしてくださいね。そうすると、意外と自己分析の途中で解決の糸口が見つかってきて、良い解決法が浮かんだりするものなんです!

そうして「まだまだ自分は捨てたもんじゃない」そう思えるはずです。そうしたら、もっと自信が持てるようになると思います。

応援しています。がんばってくださいね。

Q&A

講師紹介

獣医師・獣医学博士 1969年山形県生まれ 須崎動物病院院長

略 歴

獣医師・獣医学博士。1969年山形県生まれ。須崎動物病院院長。「薬を処方しない、手術しない、ワクチンを接種しない」方針で、食事療法や飼い主のメンタルケアなどを通してペットの体質改善を行う。ペットの手作り食に関する書籍は10万部を突破し、TV番組にもレギュラー出演。一方、元速読教室インストラクターという経歴を持ち、現在は総合学習力強化プログラム「シルバメソッド」の公認インストラクターとしても活躍中。メールマガジン「今日から出来る!集中力を高めるコツ」はまぐまぐ殿堂入り。集中力関連本としては、「ミス・ムダがゼロになる『集中力』」「5分間集中力トレーニング」、「勉強に集中する方法」を出版。2008年1月、ペット食育協会を設立。2008年4月より九州保健福祉大学 薬学部 動物生命薬科学科の客員教授に就任。

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